昭和時代の何気ない日常を知りたい!残したい!
そんな思いから、昭和時代を過ごしてきた方の体験談などを紹介していきます。
「あ~、そんなことあったな」と共感したり、「そんな時代もあったのか!」と驚いたり、この企画が昭和という時代を身近に感じ、それぞれの思いで楽しむきっかけになれば幸いです。
今回は、流行っていた自転車の改造についてのエピソードを紹介します。
"中学生の頃、自転車を改造するのが流行っていました。
ハンドルを曲げるのはもちろん、二人乗りをする為にニケツ棒ならぬ物も普通に販売されていました。
特に私が中学生の頃に流行ったのが、自転車の後ろに付いている丸い反射板をたくさん付ける事です。
もちろん中学生なのでこの反射板を大量に購入する潤沢な資金は所持しておりません。
そこでドライバー片手に、近所のスーパーの人目につかない駐輪場に行き、誰のものかもわからない自転車から、反射板を拝借していました。"
(昭和57年代生まれ 男性)
※あくまでも個人のエピソードです。昭和時代を過ごしたすべての人に当てはまるとは限りません。
今回のエピソードに出てきましたが、皆さんは『自転車の二人乗り』をしたことがありますか?
友だちと…好きだったあの人と…、運転する側…運転される側…、経験した方は、どの組み合わせも楽しい思い出となっているのではないでしょうか(^^)
そんな二人乗りの中でも、後ろに乗る人が立つ「立ち乗り」をするためにつけることが多かったとされるのが、エピソードにも出てきた【ニケツ棒】と呼ばれているものです。
【ニケツ棒】は、地域によっては【ハブ】【ステップ】【ハブステ】【ろっかく】など、さまざまな呼び方があるようです。
正式には【ハブステップ】もしくは【メカガード】といい、自転車が倒れた際に変速機がこわれるのを防ぐものとなっています。
現在、自転車の二人乗りは法律で禁止されていて罰則もあるので、憧れてしまってもグッと我慢するようにしましょう。
エピソードで出てきた【ニケツ棒】も今では販売を禁止している自治体があるといいます。
安全面を考えれば、二人乗りはしない方がいいことは間違いありませんが、あの距離感は二人乗りならではなので少し寂しい気もしますね…。
現在ではほとんど見かけませんが「自分も反射板を大量につけていました!」という方は多いのでしょうか?
本来スカスカのタイヤ部分が反射板で埋められ、キラキラと存在感のある自転車は、少し誇らしいというか気分が上がりそうですね(^^)
したことの良し悪しはさておき、ドライバー片手に他人の自転車から拝借するという大胆かつ柔軟なところが、個人的にはとても昭和らしさを感じます。