【昭和体験談エピソード13】成人向けの本が売っていた”あの自販機”って知ってる?

エピソード

昭和時代の何気ない日常を知りたい!残したい!

そんな思いから、昭和時代を過ごしてきた方の体験談などを紹介していきます。

「あ~、そんなことあったな」と共感したり、「そんな時代もあったのか!」と驚いたり、この企画が昭和という時代を身近に感じ、それぞれの思いで楽しむきっかけになれば幸いです。

今回は、大人なものに興味を持つ思春期真っ盛りな時期にまつわるエピソードを紹介します。

"今のように当然スマホもなく、またレンタルビデオも普及し始めたばかりの頃、私は高校生で思春期真っ盛りでした。

年齢的にちょっといやらしいものに興味深々でしたが、当時は町中の小さな書店で「アクションカメラ」という雑誌を買うのが精一杯の努力で、しかも恥ずかしいので他の漫画雑誌と混ぜて買っていました。

それでもたまに真夜中に家を抜け出し自転車に乗り、今では全く見かけなくなったいやらしい雑誌の自動販売機に行っていました。往復で40〜50分はかかっていたはずです。

今となっては懐かしい思い出です。"
(昭和44年生まれ 男性)

※あくまでも個人のエピソードです。昭和時代を過ごしたすべての人に当てはまるとは限りません。

今回のエピソードはいかがでしたか?

「アクションカメラ」という雑誌は、ワニマガジン出版によって1982年から2003年の間に出版されていたグラビア雑誌です。

残念ながら筆者は見たことがありませんが、グラビア写真のほか、男女が親密になるにあたっての作法なども載っていたらしく、お世話になった男性は少なくないようです。

今なら、ネットで購入して家まで届けてもらうなどの手段があるのでコッソリ買うことも可能ですが、昭和の頃では店舗での購入するのが主な手段だったため、グラビア雑誌を買うのは、語り手の方のように他の雑誌と混ぜて買うとしてもドキドキしてしまいそうですね。

また、今ではほとんど存在しないようですが、昭和の時代には「エロ自販機」とも呼ばれる成人向け雑誌が売られている自動販売機がありました。

成人向け雑誌のために、往復で40〜50分もかけて真夜中にでかけるとは、行動力に感動するとともに、成人向け雑誌をなんとか手に入れようとする思春期らしさにどこか可愛らしさまで感じてしまいます。

現在は、「エロ自販機」が残っていたとしても、成人向けではない普通の雑誌を取り扱っていたり、本人確認が必須となり子どもは買うことができなくなっているようです。