ゴールデンウィークとは?初日の「昭和の日」ってどんな日?

トピックス

もうすぐゴールデンウィークですね。

おでかけの予定を立てたり、家でゆっくりと体を休めるために環境を整えるなど、連休を楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

今回は、ゴールデンウィークの初日である「昭和の日」についてまとめていきたいと思います。

ゴールデンウィーク期間にある他の祝日についても軽く触れていきますので、ご一読いただけると幸いです。

連休の嬉しさのあまり「ゴールデンウィークだ!」と一括りにしてしまいがちですが、今年は一つ一つの祝日がどんな日なのか意識してみませんか?

ゴールデンウィークっていつからいつまで?

2024年である今年のゴールデンウィークは、4月27日〜4月29日および5月3日〜5月6日が休みとなっていて、4月30日〜5月2日に休みを取ることができれば10連休になるようです。

ゴールデンウィークは期間がしっかりと決められているわけではなく、振替休日の関係などから毎年少しずつ変わってしまいます。

そのため、日付で覚えることは避け、あくまでも今年はこの期間であると頭に入れておくと安心でしょう。

ゴールデンウィークの始まりについて

ゴールデンウィークの始まりとなったのは、1948年(昭和23年)7月に施行された「国民の祝日に関する法律」といわれています。

この法律によって、9つの祝日が制定されました。

その後、祝日法改正、国民の祝日に関する法律の改正、祝日の呼び方の変化などを経て、今年のゴールデンウィークが存在しています。

連休の名前がゴールデンウィークになったのはなぜ?

そもそも、「ゴールデンウィーク」という名前になったのはなぜなのでしょうか?

気になるところではありますが、由来については、はっきりと決まっていないようです。

しかし、由来として有力な3つの説があるので紹介します。

①ラジオやテレビで使われていた言葉が由来という説

ラジオ業界では聴取率、テレビ業界では視聴率、それらの率が高い時間帯を「ゴールデンタイム」と呼んでいます。

この言葉に関連付けたのか、ラジオの聴取率が高かった大型連休の期間は「黄金週間」と呼ばれており、それが次第に世に浸透しやすいカタカナ表記の「ゴールデンウィーク」になったのではないかという説があります。

②映画の宣伝文句として使われた言葉が由来という説

日本の映画業界による造語が由来だという説もあります。

1951年の5月に上映された映画「自由学校」

この映画は、獅子文六の人気小説を”松竹”と”大映”の2つの会社が同時上映し、どちらも大ヒットとなりました。
この映画は、客入りが多いのは正月やお盆という事実を覆し、それに味を占めた映画業界が5月にも映画を観てもらう宣伝文句として「ゴールデンウィーク」という言葉を広めたのではないかといわれています。

③他の国で生まれた言葉であるという説

昔、雪解けの時期になると、アメリカのロッキー山脈では砂金が多くとれたそうです。

人によっては店を閉めて金鉱探しに行ったことで、休日のようになってしまったことから「ゴールデンウィーク」と呼ばれたという説もあります。

また、マルコ・ポーロが書いた「東方見聞録」の中で日本という国が「黄金の国」と記されていたことが由来ではないかとも言われているようです。

ゴールデンウィーク期間内の祝日について

2024年のゴールデンウィークはこのようになっています。
祝日については、内閣府のホームページにある説明を引用して載せてあります。

4月27日
4月28日
4月29日昭和の日激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日
4月30日
5月  1日
5月  2日
5月  3日憲法記念日日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する日
5月  4日みどりの日自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ日
5月  5日こどもの日こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する日
5月  6日振替休日

ゴールデンウィークの始まりとなる昭和の日について

前述のとおり、ゴールデンウィークの最初を飾るのは「昭和の日」です。

4月29日が「昭和の日」とされたのは2007年〜のことで、これまでに何度も名前を変えています。

1927〜1947年には「天長節」、1948〜1988年には「天皇誕生日」、1989〜2006年には昭和天皇が植物など自然への造詣が深かったことから「みどりの日」という名前となっていました。

2007年に「みどりの日」が「昭和の日」と変化したことで「みどりの日」がなくなるかと思いきや、日付の変更だけで名前そのものは残りました。

2024年現在、昭和以外の元号が入った祝日はありません。

「昭和の日」が”令和”へと時代が変わった今も残されているのは、昭和という激動の時代を忘れないためなのかもしれませんね。

昭和の日は何をする日?

昭和の日が、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす日」だということが理解できても、具体的に何をする日なのかピンと来ない人も多いのではないでしょうか。

そんな人のために、いくつか紹介していきます。

昭和の日イベントに足を運ぶ

昭和の日には、昭和をテーマとして掲げたイベントを開催している場所もあります。

ほんの一例ですが、2024年4月29日には、埼玉県の⽟川温泉でレトロカー展、ポン菓子実演、バナナの叩き売りなどが催されるとの情報が発表されています。

昭和の魅力が味わえるイベントが、あなたの地域でも開催されるかもしれません。

まだ出かける予定を立てていないという人は、行ける範囲内にイベントがあるかどうか調べてみるといいでしょう。

身近な手段で昭和に思いをはせる

「イベントに出かけるのはちょっと…」という人は、以下のような手段で昭和に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

・昭和の歌を聞く

検索することで、戦後の歌謡曲をはじめとしてさまざまな昭和時代の歌を聞くことが可能です。

令和の日常ではあまり聞く機会がない曲を耳にすることができますよ。

・昭和の遊びをしてみる

昭和の遊びといえば、何を思い浮かべますか?

お手玉、おはじき、竹とんぼ、あやとり…さまざまなものが頭に浮かぶかと思います。

お店によっては100均で販売されていますし、ネットを使って購入する方法もあります。

こどもがいる場合には、昭和の遊びを一緒にしてみるというのも一つの過ごし方になるでしょう。

・昭和の出来事について調べてみる

昭和時代には、戦争、東京オリンピック、大阪万博など、歴史に残る出来事が多くありました。

図書館で昭和時代を知ることができる本を借りて読むのもいいと思います。

また、現在多くの人が持っているスマートフォンを使って調べてみるのもいいでしょう。

楽に調べることができますが、間違った情報が紛れていることがあるのでそこだけは注意しましょう。

まとめ

ゴールデンウィークや昭和の日という存在を、少しでも知ることができたでしょうか?

多くの人が何気なく過ごしている祝日にも、意味や目的が込められています。

家でゆっくり休むことも、おでかけを通してリフレッシュするのも大事ですが、祝日にはそれぞれの目的を意識してみると新鮮な気持ちで過ごせるかもしれません。